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最初から立派な子どもであるという強い思いが大切




この世はあなたが心で念じたらそのようになるという心の原則があります。

仏教では「三界は唯心の所現」と言われているように、自分が心に描いたものがこの世界に現われているということです。

ですから、子どもさんの成績が良くないとか、子どもの行いも不良であって、少しも先生の言うことを聞かないし、親の言うことにも耳を貸さないというのも、すべてあなたの心の中に子どもをまっすぐに育てないような心が潜んでいるのです。

あなたは夫の言葉を素直に聞いていないのではないですか。


あるいは姑さんを心の中で避けていませんか。

あなたがそういう気持ちを抱いて毎日生活をしていますと、子どもさんもあなたの思いが反映されますので、どうして素直な子に育つことがありましょうか。

まずは、こんな場合、親が反省して自分のこれまでの生活態度とか考え方の方向転換をする必要があります。

子どもは子どもの人生で、自分とは関係なく、子どもが不良になっているなどと考えてはいけません。

あなたの子どもさんを観る心を変えなければなりません。

自分の子どもを不良だと思って、その不良を直そうとしても直るものではありません。

なぜなら、不良の子を直すというのは、すでに不良の子がいるという前提だからです。

不良の子というのを前提にする限り、あなたの心の中に自分の子は不良であると最初から認識しているからです。


たとえば、ここにエメラルドの鉱石があるようなもので、エメラルドの原石がいかにただの石ころのように見えていても、エメラルドは始めからエメラルドなのです。

御影石をどれだけ研磨しても、あの高価なエメラルドになるわけではありません。

それと同じように、不良の子をいかに説教したとしても、不良の子が立派になることはありません。

あなたの子は最初から立派な子どもだと、あなたの心に強く描いて、あなたの心の中から「不良の子」という概念を、取り払えば良いのです。


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