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赤ちゃんがもっとも幸せそうにしているのは、お母さんのお乳を吸っているときです。指しゃぶりやガムを噛むのは、このときの心地良さが忘れられないためです。
つまり、母の温もりを求めているのです。
昔は虫歯の原因になるといわれ、お母さん方に敬遠されたガムですが、低カロリーで虫歯を予防するキシリトールという甘味料が添加されるようになってから、人気が急上昇。
今では、日本学校保健会や日本学校歯科医会が「ガムを噛みましょう」と推薦しているほどです。
たとえキシリトールが入っていなくても、ガムには大きな効能があります。それは、緊張を和らげリラックス効果をもたらしてくれるというものです。
赤ちゃんの指しゃぶりと同じ心理効果です。赤ちゃんは、お腹が空いているから指をしゃぶるわけではありません。自分の身体の一部を口に含むことによって、安心感を得ようとしているのです。
つまり、授業中もガムをくちゃくちゃ噛んでいる子は、安心感を得なければならない状態と考えられます。何らかの強い緊張や恐怖、ストレスにさらされていたり、不安な気持ちを抱えているということです。
授業中にガムを噛むのは規則違反ですから、怒られてもしかたありませんが、このタイプの子をあまり強く叱ると、ストレスに押しつぶされて登校拒否を引き起こしかねませんので、注意してください。
余談になりますが、ガムには三半規管を安定させる働きもあります。
そのため、ガムを噛んでいれば乗り物酔いしにくくなるのです。遠足や課外授業のときは「ガムOK」としたほうがよさそうですね。
最近、過食症に悩む少年少女が増えているそうですが、その原因もストレスにあります。
彼らはストレスを解消しようとして食べ物を口に運んでいるのです。
食べたいから食べるのではなく、安心したいから食べるということです。ただ「やめなさい!」と注意するのではなく、不安やストレスの原因を取り除いてあげる必要があります。
⇒子どもの立派な育て方・しつけ方
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